事業承継は、準備が不十分なまま進めると思わぬトラブルが発生することがあります。
スムーズな事業承継を実現するためにリスクを把握し、適切な対策を講じることが大切です。
今回は、事業承継でトラブルが発生する原因について解説します。
▼事業承継でトラブルが発生する原因
■後継者が見つからない
後継者が決まらないことは、事業承継における大きな課題の一つです。
親族内に適任者がいない・候補者が経営に関心を持たないといった理由で、後継者選びが難航するケースもあります。
計画的に候補者を育成し、早い段階から意向を確認することが重要です。
■業績が悪化している
経営状態が悪いままでは、後継者にとって大きな負担となり、事業承継のハードルが上がります。
売上の低迷や負債の増加が続けば、承継後の経営が難しくなるため、早期に経営状況を改善しましょう。
事業の収益性を高め財務基盤を安定させ、後継者が安心して引き継ぐ環境を整えることが大切です。
■相続問題で株式が分散する
株式の分散は、経営権の混乱を招く要因の一つです。
相続が発生した際、遺産分割の方法により複数の相続人が株式を保有し、経営の意思決定がスムーズに進まなくなることもあります。
事業承継を円滑に進めるためには、早めに株式の集約を図り、経営権を安定させる工夫が必要です。
▼まとめ
事業承継でトラブルが発生する主な原因として、後継者の不在・業績の悪化・株式の分散が挙げられます。
これらの問題は、事前に対策を講じることで回避できるケースも多く、早い段階から準備を進めることが重要です。
円滑な承継を実現するためにも現状を見直し、専門家の助言を受けながら計画的に進めていきましょう。
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